東海道五拾三次之内 石薬師 石薬師寺

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち いしやくし いしやくしじ

大正期の石薬師

大正期の石薬師「東海道(東海道五拾三次 広重と大正期の写真)」より

東海道をはずれた中央の三つの山は、遠近を色彩で分け、ぼかしを用いています。畑中の道の向こうに石薬師寺(高富山西福寺)の山門が見えます。馬に乗ったもの、杖をつく旅人、荷を担いだ人足も進みます。刈り取った田を農夫が鋤で手入れします。初冬の平凡な農村風景です。ここより京都まであと三日です。