東海道五拾三次之内 日坂 佐夜ノ中山

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち にっさか さよのなかやま

大正期の日坂

大正期の日坂「東海道(東海道五拾三次 広重と大正期の写真)」より

日坂は箱根に次ぐ東海道の難所の一つと言われる佐夜峠です。急峻な坂道は駕籠かきも商売になりません。空駕籠を持って登る駕籠かき。下る旅人。この峠の日坂寄りにある伝説の「夜泣石」を眺める人達が描かれています。山賊に殺された妊婦が産み落とした赤子を慕ってこの石が夜泣きしたと伝えられています。幾重にも重なる山のたたずまいは、険しい峠越えの様子を強調しています。