金谷も嶋田と同じく、川留めになると賑わう町でした。前の図とこの図は色彩に統一感があり、一対、もしくは続き絵のように見えます。金谷側から見た大井川の川渡りの様子でありますが、ここでは河を渡り切ろうとする様子が描かれています。河の大きさがわかるとともに、背景の山々を立体感を出して表現し、また背後の黒い平面的な山々は、これからさらに続く旅の厳しさを暗示しているようです。