東海道五拾三次之内 由井 薩埵嶺

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ゆい さったみね

大正期の由井

大正期の由井「東海道(東海道五拾三次 広重と大正期の写真)」より

薩埵峠は一方は山高く、一方は大海に望む東海道の「親不知」といわれる難所です。峠からの眺めは、五拾三次中で最も美しいといわれています。遠くの富士山と青い海と白い帆掛船。そそり立つ崖の上の道を旅人と村人が通ります。風雨に耐え立つ二本の松は、さらなる難路を想像させてくれます。