東海道五拾三次之内 蒲原 夜之雪

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち かんばら よるのゆき

大正期の蒲原

大正期の蒲原「東海道(東海道五拾三次 広重と大正期の写真)」より

濃墨と薄墨の見事な調子によって更けてゆく雪の夜の静けさと雪明りを表現しています。寒さの中を蓑を着た人や、傘をさした人が雪の積もった道を一歩一歩、歩いていきます。五拾三次中、優れた作品の一つであるといわれていますが、この地は特に雪深いというわけではありません。絵師の想像力の豊かさが楽しめます。