東海道五拾三次之内 濱松 冬枯ノ図

とうかいどうごじゅうさんつぎのうち はままつ ふゆがれのず

大正期の浜松

大正期の浜松「東海道(東海道五拾三次 広重と大正期の写真)」より

東海道は半ばを越えました。冬枯の引馬野の原は寂しく感じられます。一本杉の傍らでたき火を囲んで、たばこを吸いながら暖をとる農夫たちのところへ、旅人が冷えた体を暖めようと話しかけて来ます。世間話に花が咲きます。舞い上がる煙と大木を中心に野趣が描かれています。遠景に浜松城、その左右に町が広がっています。