いつも知足美術館を応援していただき,ありがとうございます。
こんにちは。高橋@受付ノ人です。
破れたビニール傘を修理して使っています。
知足美術館では収蔵品展【秋から冬へ】がはじまりました。
明日10日[土]も通常開館しますので,ぜひお立ち寄りくださいませ。
収穫間近の田んぼの稲が風でざんざんと鳴っていました。
それでふと思い出したんですよ。
《ライ麦畑でつかまえて》ですよ,サリンジャーですよ。
たしかうちの本棚のどこかにも1冊あるはずで。
しかも読んだはずなのに内容まったく覚えていないとか。
その本は自分で買ったものではなく弟にもらったものですが
「サリンジャーならおすすめは《大工よ,屋根の梁を高く上げよ》だ」と云って
その文庫もくれました。
ほかにもカフカやらカミュやら,ヘミングウェイやらドフトエフスキーやらと
弟にはたくさんの本をもらった覚えがあります。
夏休みに《星の王子様》を読めと云ったのも弟でした。
はじめて《2001年宇宙の旅》の映画を見た日
「原作はもっとおもしろいぞ」とすすめてくれ
さっそく読み終わったと報告したら
「あの〝モノリス〟ってのは何を表しているかわかったか?」と
得意そうに説明をしてくれたのも弟でした。
なんとなく懐かしくなって本棚から《ライ麦畑》を引っ張り出しました。
白水社の,しかも古いほうの装丁の本です。
ぱらぱらめくってみたら中から愛読者カードが出てきました。
感想などを書いて出版社に送る,あのはがき。
当時は気づかなかったけれど,見たら弟の字で書き込みがしてあります。
『…これは3冊目の《ライ麦畑》です。前の2冊は友人にあげてしまったので…』
ということは,私がもらったこの《ライ麦畑》は3冊目だったのか…。
今度弟に会ったら4冊目の《ライ麦畑》はまだ本棚にあるか訊いてみよう。
ひょっとしたら5冊目か6冊目になっているかもしれないけれど。
◆今月の読書
ケン・フォレット(著)|矢野浩三郎(訳) 『大聖堂』
実はまだ途中。これで終わりと思ったら読み終わるのが惜しくなっちゃって。