こんにちは、木村です。
年が明けてからだいぶ経ってしまいましたが、
2021年も知足美術館とスタッフブログをどうぞよろしくお願いいたします!
さて、昨年12月に私がチャレンジ宣言した「金継ぎ」のその後です。
鉛のように重い腰を上げてようやく実行し始めましたので、途中経過ですがお伝えします。
いや実のところ、なかなか実行に移さない私を見かねたきむらなおひろ君が一緒に金継ぎしてくれるというのです。心優しい青年です。
欠けたお皿をひっさげてやって来ました。
こちらの2枚。ターコイズブルーの釉薬がとても綺麗なお皿です。
万代にあるフランフランというお店で購入したものだそう。さすがおしゃれさんです。
そんな洒落たお店これまで行ったことがありません。
修復するのはこちらの2箇所。
これは…なかなかやりがいがありそうです。
それでは始めます。
【第1工程:漆固め】
割れている部分に透漆(すきうるし)を塗ります。
乾かすのにだいたい1日かかります。
こちらは私のお皿。
この後、【第2工程:接合】割れた部品がある場合は接合(麦漆接着)し、
【第3工程:成形】2〜3週間乾かしてから、はみ出た麦漆をカッターなどで削るという工程があります。
今回部品はないのでこの工程は飛ばして次へ進みます。
【第4工程:刻苧(こくそ)付け】
この工程では、刻苧漆を作成して欠損した部分の補修を行います。
刻苧漆は、炊いた白米をすりつぶしペースト状にし、透漆、木粉、刻苧(麻の古い言い方)を練り混ぜたパテのようなもの。
全ての材料を混ぜて、だいたい耳たぶくらいの固さになるまで練ります。
こうして八丁味噌みたいになったものを欠損部分に塗ります。
補修してまた乾かします。乾くまでに2週間くらいかかるようなので今回はここまで。
この後、【錆漆付け、錆削ぎ、塗り、塗りの研ぎ、金粉巻き、金粉固め、仕上げ磨き】
という工程が続きます。道のりはまだまだ遠いです。
混ぜる分量とか、塗る量とか、どのくらい乾いたらよいのかとかよくわからずに、
「まぁ、大丈夫でしょ」とかなり適当にやってしまっています。
雑な性格が露呈していますが、こんな感じで無事完成までたどり着けるのでしょうか。
つづく