展覧会情報

水の物語

予想外の暑さに見舞われ、涼を求めて右往左往の毎日ですので、このたびは「水」をテーマにした作品を収蔵品の中から選びました。

とくに一貫性はないのですが、海、河、湖などが描かれているものを展示いたしました。

日本画では、千住博の「ウォーターフォール」に始まり、宇田荻邨の涼やかな「淀の水車」、平松礼二のしっとりとした四曲半双屏風の大作「七月の雨」など、爽やかな作品にこだわりました。

油彩画の近松一雄が描いた『万代の華』、松本英一郎の『佐渡遠望』、そして吉井淳二の『薔薇・港』は、新潟の馴染み深い風景である海や川辺を描いた作品です。

また、予備展示室では館長が40年余り関わっている北東アジア交流の中で偶然出会って入手した、中国や韓国、モンゴル国、北朝鮮、ロシアの作品を展示しております。それぞれの国で国情の相違から作風も異なりますが、「水辺」を描いた作品を選びました。

それぞれの作品との出会いがあり、物語を秘めています。一点一点じっくりとご覧いただき、その物語を想像していただきたいと存じます。

【会期】

2025年7月9日(水)~9月4日(木)

【入館料】

一般500円、中学生以下無料

【休館日】

日曜、祝日、8/9~8/17