展覧会情報
穂苅春雄追悼展
院展作家として素晴らしい創作活動をされていた穂苅春雄先生がお亡くなりになり、1年になります。まだまだ10年や20年はご活躍されるものと確信しておりましたのに残念でなりません。
生前様々なお世話になったせめてもの恩返しにと、当館で先生の画業を偲ぶ追悼展を開催したいと考えました。他館に比べて小さいスペースですので恐縮ですが、穂苅先生のお人柄などを考慮しながら、大作品、小作品を最大限に展示し、穂苅ファンをはじめ、多くの愛好の方々にご覧いただきたいと存じます。
穂苅さんは、昭和9(1934)年燕市(旧分水町)の出身です。加茂市在住の番場春雄さんに師事し、1975年からは日本美術院同人の今野忠一さんに師事されました。
再興日本美術院展において奨励賞や足立美術館賞など数々の賞を受賞し、1998年に日本美術院の特待に推挙され、2004年には「長年にわたり芸術文化の向上に貢献」したことが評価され新潟県知事表彰を受賞。また2010年には「永年にわたり地域文化の向上に貢献」したこが評価され文部科学大臣表彰を受賞。これまで素晴らしい業績を築かれた新潟県を代表とする日本画家の一人です。
本展覧会では、1970年代後半に描いた初期作品から、近年に描かれた作品までを一堂に展示し、その60年余りを振り返ってみます。
日本海に生きる身近な漁師の姿、そして西アジアのインドやネパールなどの高地に暮らす人々の描写は、精悍であり内面性が深く、そして鋭く表現されていて、見る者をとらえて離しません。
このたび展示している150号の大作は、再興日本美術院展の出品作です。ぜひこの機会を逃さずに覧いただくことができれば幸いです。
開催案内
- 会期
- 2021年12月17日(金)~2022年1月29日(土)
- 入館料
- 一般500円、中学生以下無料
- 休館日
- 日曜・祝日・12月26日~1月3日
- 主催
- 公益財団法人知足美術館