展覧会情報

秋から冬へ

この度の展覧会は「秋から冬へ」と題して、所蔵品から移り変わる季節にふさわしい作品を中心に展示しました。また芸術の秋らしく様々なジャンルの作品を楽しんでいただけるよう、書や普段展示の機会に恵まれない青磁、備前といった陶芸作品も展示しております。

ポスターの作品は創画会会員の日本画家・堀越保二さんの「行く秋」です。海岸に飛来するオグロシギを配した画面と、暖色と寒色が混じり合う空は、可憐さの中に移りゆく季節の空気を感じさせます。時が過ぎて行く物悲しさや、素朴な優しさを感じられるような日本画らしい大作です。丁寧に描写された花鳥をぜひ間近でご覧ください。

また、平松礼二さんの「嶽 銀の月」、中野嘉之さんの「白い風」、渡辺富栄さんの「冬」、長谷川健司さんの「十六夜」など秋を彩る草花や雪景色が描かれた作品も見どころです。

【予備展示室】

陶芸作品の他、唐招提寺に奉納された東山魁夷画伯の襖「濤声(とうせい)」のリトグラフや、平松礼二さんの風景の素描など、展示機会の少ない作品もご覧いただけます。中には初展示の作品もございます。多様な作家や作品を楽しんでいただければ幸いです。

【主な展示作家】

荒井孝、上村松園、奥村土牛、北村西望、小林古径、小松均、土田麦僊、中野嘉之、番場三雄、平松礼二

※1/4より新春の作品に一部展示替えいたしました。

開催案内

会期
2020年10月1日(木)~2021年1月23日(土)
開館時間
10時~17時
休館日
日曜・祝日・12月26日(土)〜1月3日(日)
入館料
一般:500円、中学生以下:無料
主催
公益財団法人 知足美術館