知足美術館コレクション

菱川 師宣

菱川 師宣

ひしかわ もろのぶ

江戸時代、浮世絵派草創期を代表する絵師。安房国(千葉県)平郡郡保田村に住む縫箔師、菱川吉左衛門の子。俗称吉兵衛。晩年薙髪して友竹と号する。寛文(1661~73)後期にはすでに江戸で絵師として活動しているが、それ以前の習作時代や師系については不詳。後年自ら「大和絵師」と称しているように、土佐系の町絵師の画様を基調とし、漢画系の諸派や中国版画も吸収、先行する江戸版挿絵本にも大いに学んで菱川様といわれる新様式を工夫したものと推定される。確認される最初の署名本は墨摺絵本『武家百人一首』(1672)。寛闊にして優美、洗練された描線と彩色、確固適切な構図による時様風俗描写は、世に称賛されて浮世絵の聖手名人の名をほしいままにした。100種以上の絵本・挿絵本、50種以上の枕絵本を残し、江戸名所、古物語の組物、枕絵の組物も制作した。肉筆作品も画巻、屏風、掛軸など相当数の作品が確認されている。また、絵図師・遠近道印と組んで制作した『東海道分間絵図』は江戸時代前期を代表する道中図として知られている。今日、浮世絵版画の祖として、また浮世絵派の原様式を創成した絵師として高く評価されている。

収蔵作品

吉原道中(シカゴ美術館) 版画
桜樹と立美人(シカゴ美術館) 版画

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2017年 四季いろいろ

館長の独り言

吾唯知足〜われただたるをしる〜