「望」

 東日本大震災において被災しなかった新潟に、私の本業である建設コンサルタントの本社はあります。仙台の事務所も幸いに大きな被害がありませんでした。
 「がんばろう」「心をひとつに」「絆」など、マスコミなどでよく見聞きする言葉で、励ましあっている会社もたくさんあります。しかし、被災していない私どもが、あれだけの震災を体験した方たちに「がんばろう」などと言うのはおこがましい話です。また、建設コンサルタントという職業からいっても、私どもの仕事は人の暮らしの基盤を整備することですので、どことなくピンとくるものがありません。
 そこで、この震災を受けて、思ったことを整理しなおし、震災から2ヶ月半も経ってしまいましたが、ようやく「望」という言葉にたどり着きました。次の通り「望」を掲げ、全社で次世代の日本の礎を築く努力をして参る所存です。

「望」
3月11日、被災地はもちろん、
日本人、そして世界中に、大震災が絶望、失望をもたらした。
しかし、私たちの国 日本には
立ち上がり、これまで以上の暮らしを築く力があると信じて、
復興への希望を掲げた。
この大災害からの復興は、長い道のりかもしれない。
でも、日本人のすべてが、世界中が、復興を望んで、手を携えている。
支えあう心から生まれる信望。
美しいふるさとを取り戻したい、住み慣れた町に帰りたい・・・望郷。
切望、願望、渇望! 望の数々があふれている。

それぞれの持つ「望」こそが、
復興へのエネルギーを生む。
***

これからの日本社会の基盤を築く、コンサルタント業の一員として−。
日々の暮らしのためには、
千年に一度あるかないかと、議論を延々と続けたり、
夢を追ってばかりはいられません。
それでも“想定外”という言葉で、
逃げることのできない社会的責任を担っています。
キタックでは一人ひとりが、
“今日の仕事”=ルーティーンになりがちな仕事にも、
未来への思いを、これまで以上に乗せていきます。
それは安心・安全へ繋がる「望」です。
毎日、たとえば5%ずつでも「望」を仕事に重ねていくことで、
未来を守る力が蓄積されます。
子どもの、孫の、そのまた…もっと先の未来にまで、
安心・安全があたり前の“幸せ”という大きな力となって届け!
そんな思いを込めて、キタックでは「望」を掲げます。

 皆様のお心にもそれぞれの「望」を掲げていただければ、必ずや日本はこれまで以上の国となるに違いありません。

*株式会社キタック|「望」

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2017年 歌川広重 保永堂版 東海道五拾三次展

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ボストン美術館所蔵版木による墨摺絵展

館長の独り言

吾唯知足〜われただたるをしる〜